2022年1月22日土曜日

VTuberを既知の概念で説明するなら

  この記事で書くことは、VTuberを推す者にとって、著しく不愉快かもしれない。

 以前に書いたような、ホロメンを名指しで批判する内容ではないが、むしろVTuberの価値自体を毀損する可能性をはらんでいる。


 上記を踏まえて、それでも読もうという者は、この下に白字で書いたから読むと良い。致命的な部分は、※から※までの部分に書いてある。

 なお、僕は現在、天音かなたと大神ミオと桃鈴ねねと白上フブキのメンバーシップに入っており、また桃鈴ねねのASMR歌枠を聞きながらこれを書いていることを表明しておく。

☆令和4年1月22日追記

 大幅に追加し、また伏字を解除しました。



 アインシュタインは言った。

『ものごとはできるかぎりシンプルにすべきだ。しかし、シンプルすぎてもいけない。』

僕が新しい概念に出会ったとき、それへの僕の姿勢を決めるために、新しい概念をできるだけ簡潔に記述したくなる。

アイドルを「神」(多神教における神。特に日本の神社に祀られている神)と記述したのは、まさにそれだ。

女性のVTuberを記述するなら、既知のどんな存在が最も簡潔かつ明快に説明できるだろうか。



 女性VTuberのことは、それを揶揄する者から「キャバクラ」と言われることが多い。これは、VTuberを追っていない者が知っているのが「雑談をしている」「金を投げられる」という2点のみだからだ。

界隈の外には、所詮「その程度」の情報しかないのも無理は無い。興味がそもそも無いからだ。

VTuberに興味が無い者に(というか、どの界隈でも同じだが)、少しでもVTuberを紹介しようとしたら、まず金銭的な情報から入るのが早道だ。だから界隈の外では「金を稼いでいる」→「その手段が雑談だ」という浅い所で分析が止まってしまう。


 VTuberは、キャバクラと本質的に異なるところがいくつもある。

まず、いくら見ても基本的に無料であること。キャバクラは時間料金制である。

次に、VTuberなら同じ相手と長時間喋ることができる。キャバクラは交代制であり、法外な金額を払わない限り、はがされる。

更にキャバクラは、「こちらの話を聞いてもらう」のであって、VTuber本人の話をこちらが聞くスタイルとは決定的に異なる。

他にもお触りがあるかどうかとか、ワンチャンあるかどうかとか、いくつもあるが、とにかく致命的に異なる。



 キャバクラではないのなら、VTuberとは、いったい、何なのか。僕らはVをどのように扱ったらよいのか。また、気持ちの良い推し活をするために、何を念頭に置き、重要視し、何を無視すべきなのか。










 女性VTuberは、「オタサーの姫」に似ている。


僕は基本的に女性のVTuberを見ているので、「姫」という表現になる。もしかしたら、性別を反転させれば男性VTuberについても同じことが言えるかもしれないが、これは推測なので断言は避けよう。



・VTuberはファンと非常に頻繁に交流をすることができる。

・VTuberはファンに、公開する情報を制限することができ、また裏垢を持っていて、そちらで情報を出すことができる。

・ファンはVTuberに貢ぐ。

・ファンはVTuberの機嫌を損ねないように、褒める。

・ファンはVTuberの公開されていない情報を知ろうとする。

・ファンは自治ルールを勝手に作り出し、そのルールに外れた者を叩く。


 これらは、サービスの提供を適切に行おうとする配信者側と、その活動をできるだけ快適にしようと考えるファンとが、色々考えて結果的にこうなっているので、最初から「オタサーの姫」ムーブをしようとしてファンが動いているのではない。僕自身、「オタサーの姫」がめちゃくちゃに嫌いなので、これは命を懸けて言える。


僕は大学時代に入っていたオタサークルの後輩にオタサーの姫が4つ下にいて、僕の3つ下の後輩複数がその取り巻きとなっていた。

その取り巻く様子が非常に醜く、またTwitterにて僕が姫にリプライを飛ばした際に非常に不快な経験をしたので、オタサーの姫の構造に敏感になっている。


 VTuberとそのファンは、構造上オタサーの姫とその取り巻きに酷似している。それを発見したとき、絶望と諦めが僕を襲ったものだ。




 しかし、決めている。僕は彼女らを推すと。


 まず、VTuberは「ロール」なので、その「中身」について言及することは厳禁である。

 例えば「おしん」が放映されて主人公が飢えていた時期に、TV局に米が届いたとのことだが、これはおしんのロールとTV局にいる俳優との区別がつけられていないから起こったことだ。

僕らはロールと中身を別にして考えることができる。そうだろう?


 次に、VTuberが建前を設けた時には、「そういうルールである」と全てを承諾する必要がある。

 例えば将棋を指すときに、一手目に飛車を「ぶ~~ん」と掴んで「グワシャー」と相手の玉将にぶち込むことは、物理的にはできる。しかし、そんなことをしても面白くもなんともない。

ゲームを面白くするためのルールは守る必要がある。


 アイドルVTuberを推すためには、「褒める」必要がある。

 これには色々と理由があるが、根本的には「アイドルは、褒めさせるサービスだから」に集約される。褒めてこそ面白い・価値のある界隈だ。

 例えばマスゲームは全員が一致して動く必要がある。「俺は自由だ~」と変な動きをすると、全体にとって不利益となる。全員が一致して褒めているからこそ、得られるものがある。それに外れた者は荒らしであり、つまみ出されるべき存在だ。



 アイドルVTuberを、「サークルの姫」とすると、謎であった様々なV界隈の不文律が説明できる。


 まず、「伝書鳩がなぜダメか」。こんなの、他のサークルの姫のことを話題に出したら、場の一体感が削がれるからに決まっている。

 次に、「なぜVの中身の人物に交際相手がいても問題ないか」。サークルの姫はロールであり、その中身がどうなっていようと、配信等で見せる建前がロールの本体だからだ。

 更に、「なぜ素性を隠さねばならないのか」。これは、姫たちには手を出さないという了解のもと姫扱いしているからだ。

 そして僕が一番知りたかった、「なぜV同士の会話にファンが横やりを入れてはいけないか」。

サークルの姫同士が語っている所に、横からリプライを投げ込むということは、姫との間にある不可視の垣根を取り払ってしまうことに繋がる。姫に積極的に影響を与えてはならないという了解があるのだ。


 さて、アイドルが何か不祥事みたいなことを起こした場合、僕らはそれを糾弾べきだろうか?

いや、違う。

僕らは「姫扱い」を楽しんでいるのだ。それを自覚するならば、どんなにひどい言い訳であろうと、バレバレの嘘であろうとも、それを受け入れるべきだ。それがV界隈を最も効率よく楽しむ方法である。

 いくら、佐藤希が(Vではないが……)誰かと同棲していることを否定した所で、苦しい言い訳は通らない。

しかし、ファンはそういう「どうでもいいこと」は無視して姫を推しているのだ。「清楚で無垢」という設定の佐藤を推しているのだ。それにファンにだって、それぞれに生活がある。佐藤が誰と交際していようと、ファンの生活に大きい影響は与えない。





 僕らは「サークルの姫を推している」ということに自覚的になるべきだ。

 「なんだかわからないもの」を推しているのでは、結局、メン限の価値等について説明できないだろう。

 そして姫を誇るべきだ。堂々と推せ。サークルの姫が、一生そのサークルに所属しているとは限らないと、知っているだろう。


 メン限についてわかりづらい人がいるかもしれないから補足する。

 いつもの配信が、誰でも姫を囲むのに参加できる広場で行われている雑談とするならば、メン限は鍵をかけた会議室で行われる内緒話だ。

 内緒話の内容を周りに言いふらす者は著しく信用を無くす。メン限壁紙等を外に持ち出すのも同じだ。



 鳴神裁を見ていて、内容は面白いと思っていたのだが、一貫して、「それをしたVTuberは、いったい何のルールを破ったのか?」「バチャ豚は、どのように悪いことをしているのか?」という部分について説明が無い。

彼の道徳でもって、独裁的に裁いているが、では何が理想のVTuberなのかは語られない。

「アイドルVとは、サークルの姫である」という位置づけは、鳴神の道徳観のアンチテーゼたりうる。まあそもそもテーゼが明文化されてないから反論も何も無いんだけど。

 なんか嘘ついたり不倫したりするのはいけない、というガキの理屈で裁いているわけだが、結局Vって褒めサービスの中心にいるってだけで、「鳴神が安心して褒めることができる対象」ではないんだよな。DWUだって、牡丹きいだって、それを褒めるファンがいる。その界隈に土足で上がりこんで姫を貶したところで、姫扱い自体が悪いわけではないはずだ。


 僕の好きな言い回しを使えば、「そういうゲームなんだよ」だ。




 心境の変化から、普通に公開するように直しました。

2022年1月11日火曜日

幼なじみが取るべき戦略

(引用始め)

 https://twitter.com/HAL9152/status/1474151694003236866

アニメや漫画に出てくる幼馴染キャラは、突発的に現れる「おもしれー女」に負けることが多いです。


幼馴染という最高のポテンシャルを持ちながら、なぜ幼馴染はおもしれー女に負けてしまうのか。

この法則は「要塞」と「よく機動する軍隊」の違いからヒントを得ることが出来ます(続

https://twitter.com/HAL9152/status/1474151788903563264

つまり

・一緒に下校する

・お昼を一緒に食べる

・お弁当を作る

・自宅に呼ぶ、行く


と言った外周の要衝を予め抑えておき、おもしれー女が現れた際に牽制や警戒、また簡易な迎撃を行える様にする事で、おもしれー女の初動を停滞させる事で対応を可能とするのです

(引用終わり)


https://twitter.com/nattosansai/status/1474552937351626753

重要な考察。


「1話までに」これを押さえているのが「ラムネ」(2005年)の近衛七海。

佐倉裕美・中里ひかりの登場前に、高校中で(いや、町中で)関係を認識させ、誰にも何もさせない盤面を作った。

ここに鮎川美空が来たところで、波風など立たない。


幼なじみかくあるべし。

https://youtube.com/watch?v=M0Zc5REWaJc

https://twitter.com/nattosansai/status/1474556767820742656

ラムネマジで大好き。

七海が好きっていうよりも、主人公たちの穏やかな、しかし極めて強固な絆が安心させてくれるんだよな。12話延々とイチャイチャしまくる大変すばらしいアニメです。

言い換えると、七海は1話までの支城構築だけでなく、積極的な攻撃を怠らない。この関係を凌駕するのは不可能。

2022年1月10日月曜日

映画感想「アイの歌声を聴かせて」

 https://twitter.com/nattosansai/status/1473947935176273920

「アイの歌声を聴かせて」観賞。


いやあ感動した。何しろ感動した。

色々ケチをつけようとすれば、ツッコミ所はあるけど、

細けえこたぁ、いいんだよ!!!

感動できるストーリーと、適したテンポがあれば、何でもいいの!!


有休使って観てよかったあああ

TLで紹介してくれた人たち、ありがとう!


AI(SF的に正確な表現でない)の詩音と、主人公悟美、十真の青春物語。

詩音は極秘のチューリングテストを行うべく、悟美の高校に転入する。しかし、詩音の行動は全て悟美を幸せにするためにされていて…

悟美と十真たちは、詩音の秘密を守りながら、テスト期間の5日間を乗り切ることができるのか!?


いやこれ書いといてアレだけど、ベッタベタも良い所の手垢の付き様のストーリーなんだよな。

子供だけの秘密。スゴイやつと仲良しになる。敵は子供扱いしてくる大人。力を合わせてそれをかいくぐり、最後はもっと偉い大人がデウス・エクス・マキナする。

でもいいの!!幸せだったから!!!!!


新しいことは無くてもいい。大切なのは、「幸せかどうか」。

詩音はそう語っていたように思う。

劇中のIoTの技術は、現在の延長で、物珍しさは無い。それらは近未来感を出すためというより、むしろ、それらを詩音が動かして舞台装置とするために存在していた。


それが、目を瞠るほど最高!!!


学校の放送機械、メガソーラー、風力発電機は、まるで「2001年宇宙の旅」の宇宙船のダンスの如く、詩音と悟美たちを彩った。

ミュージカルは楽しければ正義。だからこの映画は「これでいい」。

12話のアニメシリーズを見た後のような読後感。心地よい。


わかりやすく明るい、幸せな物語。満足!!!


「ストーリーが在り来たり」と評価したけど、それであって面白いというのは強い。

「飽きない」からだ。次に何が起こるかわかっているのに面白いというのは非常に強い。


現に僕はまた、何度でも見たいもん。

ミュージカルばりに歌いまくる詩音にまた会いたい。歌声を聴かせて。


舞台は「佐渡島」。しかし、パッと見は山形県上山市の「スカイタワー41」。

この世界では景部市という街が丸ごと星間エレクトロニクスの企業城下町みたいになってたので、都市計画なんていくらでも好きにできちゃうだろうな。

景部市が佐渡なら、情報規制がしやすそうだし、星間にも都合がよさそう。


詩音の歌声、どっかで聞いたことあると思ったら「まれ」のOPで毎朝聞いていたわ。土屋太鳳いいな。

主人公悟美は福原遥。優しい声で良かった。ゆるキャン△の演技も良かったので、今後も応援したい。俳優としても声優としても。


大原さやかの母親役、好き………!(語彙力)


ラストシーンに、急に詩音が出てきても驚かないぞと思って構えていたが、出てこなかった。その日の朝には、まだ詩音の処遇が決まってなかったもんね。

展開がご都合主義のわりに、「できないこと」が多く、それがまた本作の面白さに繋がっている。あるいは「子供の不自由さ」の表現かもしれない。


綾と後藤のエピソードや、杉山のエピソードは、連続TVアニメの4~9話くらいに出てきそうな話だった。最初には敵か味方かわからなかった、秘密を共有し合っているだけの繋がりしかなかった同士が、詩音によって「幸せ」になる。

そして最終盤、力を合わせて、詩音に恩返しをする。

感動よ。

2022年1月9日日曜日

令和3年12月tweet(ホロライブ関連)

 https://twitter.com/nattosansai/status/1465885654810652679

少なくとも日本のアイドルは「神」である。唯一神GODではなく、多神教の神。ライブ会場は神社、ライブは祭。

グッズを買ったりスパチャ投げるのを「お布施」と言うことがある。これは実情に即した適切な表現だ。

「先週A神社に参詣して、今週はB神社に参詣する」が不自然でないのは、多神教だから。


多神教でなく、唯一神を崇める人は、油を注がれたり洗礼を受けたりすると、信教が固定される。

アイドルを「唯一神」として見る人は、複数のアイドルのライブに行く者を「浮気者」となじるかもしれないが、そもそも日本のアイドルは多神教の神々として売り出されてるのだから、的外れな指摘だ。


https://twitter.com/nattosansai/status/1479386890499674118

神社では、みんなで神様を祀ってお祭りを楽しんで、願い事をするときにはお布施や賽銭を投げ、お布施で境内の寄進の名前を連ねて、認知されなくても気に病まず、神社や神輿が立派になると嬉しくて、たまに他の神社にお賽銭投げに行く。

全部アイドルVTuberで説明可能。事実上同じなのよ(持論)

それでいて、思うように行かないことや夢のような奇跡、信念と努力、成長と切磋琢磨、紡がれるストーリーがあるから、アイドルを推すのはやめられないんだよね


https://twitter.com/nattosansai/status/1467499589981077504

「有名人同士のリプライの応酬に他人がリプライをする」の何が良くないのか、俺はわからないので誰か教えてくれ。

有名人のツイートそのものにはリプライしてよくて、なぜツリーになるとダメなのか。

https://twitter.com/nattosansai/status/1466477888350285827

「Twitterで、ホロメン同士がリプライで会話している所に割り込みリプライ飛ばすな」ってハナシ、僕は「避けるべき行為」として定義したくない。

一言でいうと「自治厨乙」だ。

同じ一個のTwitter垢として対等だぞ。ホロメンをなぜ特別扱いする必要がある?

単に「お前が見たくない」ってだけだろ。


https://twitter.com/nattosansai/status/1467518179954262016

船長と掃除屋の応酬を例に出しますと、

画像1(末尾を選択した場合)では、両者のリプが全て表示されますが、

画像2(途中を選択した場合)では、結局省略されます。

「画像1」を成果物として作る場合、最終的に途中の他人のリプライは見えなくなるので、別に問題ないのでは?と考えます。




https://twitter.com/nattosansai/status/1473223988814188555

かなココのクリスマスはだな、

ココは家族と過ごすから帰省するんだよ。で24夜は二人とも配信する。

かなたんは開始Tweetと同時に「配信始めた」てDMを送る。これは互いの部屋でドタバタして隣の部屋に聞こえないようにする日常の作業(妄想)。ココはそのとき帰省してるから、その作業は不要だけど、つい、慣れでDM送っちゃうんだよね。

でもココは、それを指摘せずに、DMに「了解」といつもの通り送るんだよ。律儀に自分も始めるとき「配信開始」って送ってさ。

かなたんの「配信おわり」のDMの後、ココから「まあ私部屋にいないけどな」と送られてきて、かなたんは初めて気づく。でも、この二人はそんなこと今更大して面白くないから、「wwwwwwwww」「LMAO」とだけ往復して、「来月どこ旅行する?」「たまには北国もいいな〜。天気が良いところがいい!」「それは運次第だな」「うっ、運次第だと、やばいかも……」と普段どおりの会話を始めるんだ。


この妄想マジでクリスマス何も関係ないな



https://twitter.com/nattosansai/status/1472910510597505025

どこかで見たような顔だ