2025年2月12日水曜日

アニメ感想「メイクアガール」

 メイクアガール観ました。

うん、種崎敦美好きだ。CGアニメが派手でとても面白かった。


途中までごく王道で、後半で変化を入れてきた感じの映画でした。王道だからこそ端折れて尺を短くできたのだろう。

カーチェイス後の展開を「人を選ぶ」「衝撃!」という評が多いけど、言うほどか?




以下ネタバレ。




0号のことを登場人物が「第三人類」と呼んでいることや、色々な描写から、主人公・明が「第二人類」であろうと考察されているが、どうも僕は違和感を持っている。もしそうなら明は肉体的に成長することが可能である部分において、「第三人類」よりも高性能だからだ。それが可能なら稲葉博士は0号(あるいは、エヴァンゲリオンにちなんで『レイ』とでも呼ぼうか)をさっさと作って、家族として明と暮らさせればよいではないか。まあ原作者がそうだと言っているなら、そういうことなのか……。


これまで人口に膾炙した「AIに自我が生ずるか」という定番の上に立つ、いち作品という感想。


ストーリーテリング的な意味で、突拍子もない展開を作るためには、世界設定は比較的普通な中に超ヤバイ奴を1人ブチ込むのが簡単で、本作では稲葉博士がそれ。何か違和感がある時には、「不可解もしょうがないよ。だって天才のやることだもん」で片付けてしまう。それはちょっと不誠実ではないか。