どうなれば「ウレシイ」のか
2024年5月3日金曜日
二次創作小説「ストロー」
2024年4月21日日曜日
二次創作小説「その耳に惹かれて」
この作品は、2022年10月29日 12:14に投稿された作品です。
~ケモ耳、ケモ耳、見渡す限りのケモ耳天国。
ホロライブは、なんて素晴らしい楽園でござるか!~
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2023年7月20日木曜日
二次創作小説「封筒と2枚の便箋」
この作品は、2022年4月30日 12:03に投稿された作品です。
~「だいじなもの」と書かれたフブキの宝箱には、1通の手紙が収められている。
封筒の中には、便箋が2枚入っている。
鍵のかかったフブキの心の中の宝箱には、1通の手紙が大切にしまわれている。
封筒の中には、便箋が3枚入っている。~
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〒173-0003
バーチャル東京都カバー区ホロライブ町1-6-1
白上フブキ様
大神ミオより
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「 フブキへ。
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「フブキが全てなんだなあって、今、考えてる。フブキが喜んでくれるなら、フブキが求めるなら、うちは何だってできる。
2023年3月27日月曜日
どこかからいらっしゃった方々へ。
こんにちは、僕は伊久新之助(いく・しんのすけ)と言います。
目的を持ってこられた方もいらっしゃいましょうが、特に何を求めに来たわけでもない方もいらっしゃいましょう。
そこで、見るべきリンクを取り急ぎいくつかここで挙げておきます。
ホロライブ所属「アキ・ローゼンタール」さんのオリジナル曲「Shallys」を考察しています。
https://dounareba.blogspot.com/search/label/Aki_Rosenthal
ホロライブの二次創作小説を書いてます。
https://www.pixiv.net/users/274049/novels
アニメ感想「リコリス・リコイル」
https://dounareba.blogspot.com/2022/09/10.html
祝典序曲「1812年」の曲中に使用されている曲についての覚書です。
https://dounareba.blogspot.com/2019/01/1812.html
各記事がお気に入りましたら、どうぞタグ等で他の記事もご覧になって行ってください。
2023年3月18日土曜日
二次創作小説「確かに、お返ししました。」
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「ううう~~~ん………」
金曜の夜、天音かなたは悩んでいた。
PCの傍らには、きらきらしたラメに彩られた菓子の包み紙が丁寧に折りたたまれている。
2月14日に、桐生ココからもらったバレンタインデーのチョコレート菓子。
とても、おいしゅうございました。
あれから1か月が経ち、本日は3月11日。
ほんの1週間後にライブを控え、ボイトレにダンスレッスン、提出物、サイン書き、配信と企画の準備に追われ、何んにも用意していない。
「ホワイトデーのお返し、どうしよう」
引っ越しのドタバタで、バレンタインデーのお礼は結局、discordで話すだけになっちゃったし、焼肉も行ってない。
コンビニのホワイトデーコラボのクリアファイルは、運営さんに頼み込んで2枚もらった。今頃ココの部屋にも同じものがある。ココは結構、そういうの喜んで使ってくれるから、書類とかが入ってるかもしれないな。
まあ、それを「ホワイトデーのプレゼント」って言うのは、さすがに無理があるよね。渡したの、3月入るかどうかくらいだったし。
百貨店に買いに行くしか無いか……でも、外に出る服が無い。服を買いに行くにも、服を買いに行く服が無い。いい加減通販もしたくないし……。
ところで、USドラゴンアメリカでは、ホワイトデーに何を上げるんだろう?チョコじゃなくて、マシュマロとかクッキーとかをあげるって、聞いたことがある気がしてきた。
これはヒントになるはず!!
検索、検索、……『USDAには、ホワイトデーは存在しない』。
考えることが増えた。
ココはホワイトデーを知らないかも。それなのに、急にプレゼントを贈ってしまったら、誤解されちゃうよ!?
べ、別に、僕がココにプレゼントしたいんじゃなくて!
ホワイトデーのお返しだから!
「しかたなく」だから!!
はあ、はあ、………はあ。
疲れた。ホロライブでも見よう。
今夜はホロライブの公式放送があったはずだよね。フブミオ対決。フブミオはとっても仲が良くて、「てぇてぇ」カップリングで目の保養にもピッタリ。きっと今夜も素敵な放送になること間違いなし。
その晩、天音かなたの目に、飛び込んできた光景は、彼女の正気を飛ばすのに十分な量の「てぇてぇ」であった。彼女はディスプレイの前でたっぷり1時間「無理……無理……」とうめくだけの生物となった。
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来る、3月14日の夜。
ココに提案し、2日でまとめた企画。配信がうまくいったらいいな。
「みんな、おはよう!おはようではないんですけど。週末に公式放送で致死量のてぇてぇを浴びてしまい、とても良い眠りにつきました。天音かなたです。」
---フブミオてぇてぇ!
---かなココも負けず劣らずてぇてぇのだが?
「はい、みんなお静かに!本日は桐生ココさんをゲストにお呼びして、格付けチェックをですね!したいと思います!!」
「おゎおゎおゎ~!!へい民の皆さん、こんドラゴーン!!桐生ココで~す」
直接お返しするのは、無理無理無理。
だけど企画でなら、おいしいものを食べさせても、バレないよね。
「では早速ですね、ココには目隠しをしてもらいます~。今回格付けチェックを行うのは、それぞれが準備したネタとなっております!僕のネタは……チョコレート!」
---ホワイトデーのチョコだ!
---ホワイトデー尊い
---会長!コメント見てええええええええ
「はい、ここにですね、AからGまでの7つのチョコが用意されておりましてですね、それぞれミルクチョコ、ホワイトチョコ、チョコカカオ50%、焦がしミルクチョコ、高級ミルクチョコ、高級ミルクチョコカカオ72%、高級チョコカカオ50%、……となっております」
「さすがにそれわぁ……間違わねぇだろう」
ココの3Dが腕を組む。
「本当にぃ~?高級チョコとか、わからないんじゃないの?ココぉ」
「てめぇ言ったな?全部当ててやるから吠え面かくなよ?!」
「はい、ココ。あーんして」
「あーん」
Happy White Day!!
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バレンタインデー企画に続いて、ホワイトデー企画の作品です。チョコレートを食べさせあうシチュエーションは、フブミオが公式放送で行った「利きチョコ」を丸パクリしたものです。
【#つながるホロライブ】イベント直前!フブミオ対決!!【#フブミオ対決】
現実では、かなたんの休止が続いており、直近に3rd LIVEが迫っていました。「#かなたん大好き」タグによるtweetが毎日TLに投稿され、僕はそれをまとめておりました。当日のトゥゲッターはこちら。
天音かなたのお見舞い(3月14日)にかけつけ、 #かなたん大好き とエールを送るへい民たち
毎日、みんなでかなたんに届くようにtweetをするのはある意味楽しかったです。
2023年3月14日火曜日
二次創作小説「確かに、お届けしました。」
この作品は、2022年2月14日に投稿された作品です。
~天音かなたと桐生ココのお引越しの一幕です。
現実には、とんでもないタイミングで、とんでもないことになっておりますが、あえて無視しています。
皆さまは、良いバレンタインデー、迎えられましたか?~
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2月12日。
忙しい。忙しい。
配信アーカイブの確認して。
スケジュールの確認して。マネちゃんに送信。
サインは……3日後の僕がやってくれる!後回し!!
箱詰めした段ボールの発送準備して。
あっ、これはまだ発送しちゃダメなやつだった!
ノートPCは一つ残しておきたい。配信したくなったときに困るからね。
マ~ジでやることが多すぎて過去イチ忙しい。
------iPhoneの振動。
Discordの通知だ。誰からだろう。
あっ、ココだっ。
『今忙しいか?』
え……?そりゃ忙しいんですけど……
いやいや、ここは文字通りに受け取ってはいけない。僕は察することができる天使。
ココは、僕が今引越し準備中で、サインも毎日深夜まで書いてることを知ってる。
隣の部屋にいるんだから、「忙しい」ことを知らないはずがない!
と、いうことは!
ココは今すごく重要な話があるはず!!
『ううん、全然!何?』
『部屋行ってもいいか?』
『いいよ』
------扉の開く音。
ラフな格好をして、ココが来た。
「いらっしゃい、ココ」
ココ、なんだかもじもじしてる。手ぶらで僕の部屋に来るときは、いつも、ズンズン入ってくるのに。
「あの……サ」
ココは床を見ながら、両手を体の前でいじったり、しっぽを触ったり、角を触ったり、足踏みをしたりしてる。
「ココ?」
「……!!」
ココの両腕が跳ね上がるみたいに上がって、ココはボクシングのファイティングポーズみたく縮こまった。
「くふふっ!名前呼んだだけでビビりすぎ!」
そんなの、つい笑っちゃうじゃん!
「くふふふっ、ふふふ、それで、ココ、用は何?」
ココはさっきの驚いた姿勢からさらに縮こまって……
「なっ!なんでもねぇ!」
------急いでドアを開け、後ろ手に閉めようとしたドアに尻尾が挟まる音。再度、閉めなおす音。
変なココ。
もじもじしてたけど、目が泳いでたし、たぶん、それほど真剣な話じゃないよね。引っ越し落ち着いたら、また聞く!
------インターホンの音。
あっ、荷物を取りに来た業者さんかな?
早く出なきゃ。
はいはいはーい。
ん?テーブルに小さな紙袋……僕のじゃないし、ココのかな?
「配達よろしくお願いします」
「承りました!」
業者さんに荷物も渡せたし、部屋に戻ろう。
テーブルの紙袋、無くなってる。
2月14日
新居に到着~!
新居で最初にすることは決めてるんだ!当然、配信!!だよね!
『新居に引っ越したよ~!今日は19時から!!』
ツイートもOK!
19時……そういえば、ココ、今日の配信の予定、詳しく聞きたがってたなあ。なんでだろう。
------インターホンの音。
はいはーい。また引っ越しの荷物ね。
あれ?引っ越しの荷物は、さっき届いたので全部のはず。これは何だろう?送り主……僕の名前になってる!?
------包みを開ける音。
えっ?
うっわあああああ!!可愛いチョコレートのお菓子!!
手紙もついてる。
読むしかないよね。
『Happy Valentine's Day!!
直接渡したかったけど、忙しそうだったから宅配便にしたったわ!
先に新居、あっためといてくれよな!』
......!
忘れてた。
忘れてた忘れてた!!
色々、色々全部、見落としてた!!
あんなにココは、僕のこと気にしてくれてたのに、僕は忙しい忙しいって!
------discordのコール音。
「ココ!」
「お~!」
「ごめん!僕、ココのこと放っておいて!」
「なんだよぉ、急に」
「だって!チョコ!!」
「届いたかぁ……日和って渡せなくて、ごめんな。ハハ」
そんな、ココ、僕の方が、悪いのに。
「ココ……!」
いや、でも、僕がココに届ける言葉は、謝罪じゃなくて。
「ココ!!ありがとう!!」
Happy Valentine's Day!!
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クリエーターは、締め切りが無くても作品を書ける者と、締め切りが無ければ作品を書けない者がいます。僕は後者です。
バレンタインデー企画時には、同居中のかなココが一緒に同所に引っ越すということが語られていました。しかしその当日、かなたんはコロナ感染を発表。奇しくも借り始めた新居にセルフ隔離生活となってしまいました。
テーブルに置かれた紙袋。伝えきれない愛が、恥じらいという名の包装紙に包まれているのです。
2023年3月12日日曜日
二次創作小説「クリスマスイブの誘拐」
この作品は、2021年12月25日 15:44に投稿された作品です。
~いつもは、かなたんはこんなことは絶対にしません。
しかし、誘拐されて、したことだから、しかたないのです。
だから、「誘拐」なのです。~
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「お先に失礼します」
口々に、社員は職場を後にする。僕もその一人だ。
階段を降り、地下鉄駅までの短い時間は、少しだけ音の出るアプリを起動することができる。
You Tubeアプリを開き、仕事中に通知されたホロメンのチャンネルを巡回する。耐久歌枠、ゲーム配信、スパチャお礼枠。どれも見たい配信だが、スマホのアプリで見ている以上、どれかを選ぶと他の配信を見ることができなくなる。選択って、残酷で、骨の折れる行動だ。
今年の24日は金曜日で、つまりは仕事をし終えてからホロライブの配信を見るといういつも通りの日を送ることが元々決まっていた。
家に帰っても、特段することは無い。仕事はまだ納まっておらず、土日を挟んでまだ3日間働く必要がある。年末に休みがあるだけ、いくぶんマシだ。今年も「ゆくホロくるホロ」を見て、正月衣装のホロメンを見て、週明け1月3日から社畜の一年が始まる。
地下鉄駅に入り、階段を降り終わる。定期を改札にTap、2番ホームの定位置に並んだ。
一旦You Tubeアプリを閉じて、Twitterを開く。こちらの通知も、ホロメンのアカウントがツイートすると全部通知される設定になっているので、配信告知やおはようツイート(今、18時だけど……?)であふれていた。
仕事に情熱を燃やす性格ではないし、これといって友人も多くないので、ホロメンのツイートは、ほとんど唯一の関心事だ。
その中で、ある天使のツイートに目が行った。
「今夜、赤ウパ耐久しようと思ってたけど、時間変更になるかも!ごめんね!」
かなたんの配信は見たいけど、他にも目を引く配信がたくさんあるので、リアタイの予定はなかった。もしも重要な暴露があったら、切り抜き師さんたちが切り抜いてくれるだろう。
しかし、杞憂民杞憂民のかなたんが、何の説明もなく時間変更……。きっと配信前に何らかのツイートはあるだろうし、それを待つしかないけど、ちょっと気になるな。
そんな時、新しい通知がポップアップした。かなたんのRT。ツイート主は、全く知らないアイコンで、アカウント名は「dragon_from_USDA」。
「今夜、天使をさらってやるぜ!!」
~クリスマスイブの誘拐~
一瞬のうちに、何が起こったかを察した。dragon_from_USDAの正体も、天使をさらうという意味も。
TwitterのTLは、一気に沸き上がった。
『配信が無し、了解!』
『熱いねえ!!』
『お幸せに!』
『ついに、かなたんも結婚か……』
僕も、「いいね」を押して、地下鉄の中ではTwitterをチェックして過ごした。
地下鉄を降り、家路につくと、誰もいない真っ暗な住宅街を歩くことになる。その時間は、少々音が出ても平気なので、潤羽るしあの配信をつけてラジオ代わりに流すことにした。
「いいじゃん!うまくできたんじゃない?まだまだ作れるよ!」
るーちゃんのお菓子作り配信は佳境だ。パンケーキが一つできあがり、次のもう一枚を焼き始めた。
「んっ?来たかな?……みんな、ちょっと待ってね!待っててくれる?!」
るーちゃんは何も載っていないホットプレートを映したまま、とたたたっとどこかへ走っていった。
たっぷり5分後、再び声が乗った。
「みんなお待たせ~!かなたんたちが来てくれたよ!クリスマスプレゼントだって!!」
コメント欄がざわつく。当然、みんなTLでのかなたんのRTは見ている。
「写真撮ってきたから……これ!ロウソク!!可愛い~~」
るーちゃんの配信に、写真が載せられた。小さなカップのロウソクの上に、天使とドラゴン、そして蝶の絵が置いてある。
るーちゃんは、遠くに呼び掛けるように、マイクから口を離して、「ありがとう!!」と叫んだ。
「かなたんと……お友達が、“キャンドルサービス”って言ってたー。キャンドルサービスって何?」
それで、僕らはみんな、何が起こったのか再び察した。
『結婚式!!』
『かなココ結婚だ』
『るーちゃんキャンドルサービス知らないの?』
『YEAHHHHHHHH』
と爆速で流れていた。
かなたんが去った後のるーちゃんのコメント欄も、『かなココ結婚』で埋め尽くされていた。
「みんな急にごめんね~。さっき連絡が来て、『遊びに行っていい?』ってきて、『いいよ』って言ってたんだけど、まさかこんなすごいプレゼントくれるとは思わなかったから」
るーちゃんはパンケーキ生地をホットプレートに広げながら、つぶやく。
「るしあ、今ロウソクの火見てる……いいよね、こういうの」
僕は家にたどり着いて、るーちゃんの配信を見ながらTwitterを更新した。するとdragon_from_USDAのツイートを、かなたんがまたRTしていた。
「死霊術師の家にお邪魔した次は、騎士団長の家だぜ!!」
TLのみんなも、ノエル団長の配信に移動するみたいだ。
「団長、今日はこれくらいにして……1時間ポッキリですのでね」
団長の配信は、ちょうどマリオカート配信が終わり、スパチャ読みが始まる時間だった。
「あっ、みなさん、少々お待ちくださいね~」
サンタ衣装の団長が動きを止め、また5分後、戻ってきた。
「ただいま~!かなたんたちが来てくれたんだけど、声乗せたくないって言ってすぐ帰っちゃった。気にしなくていいのにねえ」
そう言って団長が配信に載せたロウソクには、天使とドラゴン、メイスの絵が置かれていた。
「聖夜のキャンドルサービスだって!あこがれちゃうなあ。団長も、フレアと……」
dragon_from_USDAのツイートとかなたんのRTは、その後も続いた。
「宝鐘マリン@ホロライブ3期生
配信の合間に、天音かなたとその連れがクリスマスプレゼントをくれました
キャンドルサービスって言ってました
てぇてぇですね」
絵文字を除くと意外に落ち着いた印象のマリン船長のツイートには、やはり火のついたキャンドルの写真があった。天使とドラゴン、そしてドクロ君の絵が添えられていた。
「白上フブキ@敗北はイカが?
天使とドラゴンがキャンドルサービスしに来たぞ!
クリスマスだからってノロけやがってえー
尊い!」
写真には、天使とドラゴンとトウモロコシの絵が添えられている。
TLは、
『テーブルを回ってるんだ!』
『尊い……これが天界か……』
『は?尊すぎ死ぬ』
『かなココは永遠だよな!!!』
と、歓迎のツイートがあふれ、「かなココ結婚」がTwitterトレンド1位になった。
ひとしきりTLの盛り上がりが終わると、かなたんからのツイート通知が来た。
「みんなただいま!!!
色違い赤ウパー耐久!!!やるぞおおおおおお!!!!!」
作りこまれたサムネイルで、ポケモン耐久枠が建てられていた。
しかし、かなたんのツイートの履歴を見ると、「dragon_from_USDA」のツイートをRTした履歴は一つも残っていなかった。
「dragon_from_USDA」のアカウントに飛んでみても、「このアカウントは存在しません」と表示された。
誰もが、おとなしくかなたんの配信を待つしかないのか……と思った。
しかし、配信の数分前、かなたんのTwitterからまたもやツイート通知が届いた。
「天音かなた ホロライブ4期生
今日は色んなホロメンのところにお邪魔して、すみませんでした。
近くに住む友人が、これをホロメン全員分作ってくれました。
クリスマス中に全員に届けることはできないけど、届けられる分だけ、さっきまでに届けました。
メリークリスマス。」
そう言って、今日のツイートが無かった全員分の、膨大なロウソクの写真がアップロードされていた。
ロウソクの上には、天使とドラゴンに加えて各ホロメンのモチーフが添えられている。
ただし、一番手前のロウソクには、天使とドラゴンしか載っていない。
その代わり、ロウソクの前に、かなたんの天使の輪と、代紋ピンバッヂ、そして一対のペアリングが置いてあった。
さあ、23時からかなたんの配信だ。
どんなコメントと、スーパーチャットを投げようか。
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pixivに小説を投稿し始めて、他の人が「企画」というイベント合わせのようなものをしているのを初めて知りました。
グルッグズ・マッドヴラドが主催した「ホロSSクリスマス甘ネタテロ」が目に入り、僕ならやはりかなココと思ったので書きました。この時期はかなココはまだ同居もしていましたから、それを踏襲した内容になっています。
この時期以降、グルッグズの企画やホロクリエイター企画に参加していくことになります。