2021年9月17日金曜日

シャルイース4「不自然な音素」

 シャルイースから見るアキロゼエルフ語備忘録4

①音素について

連続子音を避ける傾向等から、子音より母音の方が優位な言語であることは確かである。マディソンら(2015)によると、湿潤な地域の言語では母音が多く使われるとのことなので、これは森林に住むエルフ族の言語のイメージに合う。

しかし、子音は21種、母音は10種と、子音が不自然に多い。アキロゼはハーフエルフ。交雑が生まれるほどエルフとセイレーンが交流しているなら、セイレーン語からの借用語が多く入っている可能性がある。あるいは、エルフが森林だけではなく乾燥地帯でも活動していて、複雑な子音を獲得していたか。


②口蓋垂の鼻音(ちょっとメタ発言失敬)

新シャルイースのラスト近くに"sangto"という単語があるのだが、この"ng"が完全に口蓋垂の鼻音(以下N)。後ろに口蓋垂音が無いときにNが登場する言語は非常に稀で、個人的には非常に困る。"ng"の日本語訛りとして、見ないふりをするしかないか。


③uuの扱い

「ユー」と発音することとしているが、stuliaのuがどうしても長母音に聞こえる。

uuを「ウー」とすると、muukillはmyukillとせざるを得ず、jyulikと合流し、jyulikにふた通りの発音があることと矛盾(とまではいかないが、非合理)が発生してしまう。

うーーーん

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