枯葉(1)
今日の帰り道にあったことを共有する。
僕は広い片側二車線の道路(以下、『県道』という。)で信号待ちしていた。下り線・内側車線・先頭にいたので、周囲はよく見渡せた(図の黒い帽子が自車)。なお、 県道の上り線と下り線の間には乗り越えられない中央分離帯が,設けられている。
さて、当然県道の信号は赤だ。直行する道(以下、『市道』という。)は黄信号で、まもなく赤になるところ。
県道は普段から非常に交通量が多い。市道は少ない。黄信号ということもあり、出てくる車はなかった。
A病院は地域でも一、二を争う大病院で、県道に面している。緑帽子の車は、帰り道なのだろう、病院から出ようとしていた。このもみじマークをつけた車が、今日の主役だ。
枯葉(2)
もみじマークは病院から 右折で 出て、交差点の手前で停止した。繰り返しになるが県道は片側二車線で、上り線と下り線の間には中央分離帯がある。もみじマークが止まった地点に停止線は無い。なぜなら、上り線に、下り向きで止まることは想定されていないから。
逆走だ。
周囲に戦慄が走った。
枯葉(3)
信号が青になった。しかし、僕を含めて信号待ちの車も、もみじマークも動こうとしない。
ある意味、当然だ。上り線の車は、目の前に逆走車が止まっていては、動けるはずが無い。僕は、もみじマークの動きが予測できないので安全側に立って停止。もみじマークは、目の前に居並ぶ"対向"自動車に目がくらみ、動けないでいたようだ。
まあ、この瞬間の気持ちはわからないでもない。
もみじマークは、下り線に乗りたかったのだ。A病院に入るときには左折で入った(はずな)のだから、帰りは右折すれば良い。たとえ、病院の出口に 「左折で出ろ」 と書いてあったとしても、無理からぬことなのだ。
そして、自身が逆走するなどとは、これまでに一度も考えたことも無かっただろう。それが、突然、交通量の多い県道の 上り線の車全てを向こうに回して大見得を切って しまったのだ。狼狽する。
しかし、下り線の外側車線…僕の隣の車は、なんと、特に注意も払わず走り出してしまった!!(青矢印)
危険はここに極まるかと思われた。
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