以下は2012.9.17のpostの転載です。
「人類は衰退しました」視聴終了
前にもPOSTしたが、アニメ化する価値が大いにある作品。文章では表現しきれないあれやこれやが、随所で光る。これぞアニメ化最大の成功ではないか。ちゅうことで、僕は当アニメを「原作と同等レベルの良作」と判断します。
あと個人的に「原作を十分に知ってて、その上でアニメ化した作品を通して見る」というのが「咲」「バカとテストと召喚獣」以来だったので、なんか感慨深い。アニメ化する作品で原作知ってるのは珍しくもないんだけど、途中で違和感とか色々で見たくなくなっちゃうんだよねー。最近の例だと「まよチキ」とか「はがない」とか「ニャル子」とか。近年はアニメ見る欲求もだいぶ減ってきているのもあるかもしれない。
時系列順では、「ひみつのおちゃかい」(回想話)→「じかんかつようじゅつ」→「おさとがえり」→「ひみつのこうじょう」→「ひょうりゅうせいかつ」→「さぶかる(これ、最新話)」の順。まさかの、1巻の内容が無いよう状態。ちなみに掲載順では、「ひみつのおちゃかい」は「さぶかる」の直前。
掲載順と違っても、映像の力というもので、1発目の「ひみつのこうじょう」のインパクトで、ずいぶん飲み込みやすくなっている。アニメの力とは、実に偉大なり。
主に前半で、絵が動く利点が発揮されていたように思う。
・「ひみつのこうじょう」
髪が長くなるの短くなるの、という話題で、時系列シャッフルを示すとともに、全編において展開される奇妙な映像でインパクトを与える。とてもメッセージ性を持った話だった。無駄にグロい描写や、「わたし」の結構合理的でさばさばした性格が示され、世界観の提示としてはアリ、と言ってよい回。
個人的には、説明っぽくなるが1巻1話を順当に1話に持ってきて、置いてきぼりされて寂しくなって見るのやめちゃうガキどもを作らないよう配慮したほうがよかったのではないかと思う。時系列シャッフルも近頃珍しくないので目新しい価値は無いし、失敗例はいくらもあれど成功例には疑問符だし。人退のイメージには、そりゃあ合ってるかもしれないけど、ラノベじゃなくてアニメという受け身主流の媒体で放送するのだから、思考しない者に説明する過程も要るというもんだ。
・「さぶかる」
沢城かわいい......
映像化してもっともわかりやすくなった話。オノマトペーションが物質化して出てきたり、暗くなったり明るくなったり上がったり下がったりは、やはり、映像化してこそ映える描写だ。それとファンレターのロミオ節が結構好きだ。なんつうのかね、アンサイクロペディアの記事の冒頭に並べられている冗談に通じるところがあると思うんだが......ああ、そんなことよりYが精力的に動いてとにかく可愛かった!
また、ネタ消費でしか世界を見ていないニコ厨どもには、「同人誌(同類誌)」というキーワードは輝いて見えただろう。6巻後半の話だが、この話については、早めにやっといて視聴者の心理をつかんで正解と思う。
・「おさとがえり」
P子とO太郎は言うまでもなくオバケのQ太郎リスペクト。色んなところからネタを持ってくるので、人退のネタ元は膨大な量になるが、それが多ければ多いほど楽しめる。逆を言えば、知らなくても話がわからなくなるわけではない。ただし、リアル歴史は知っておかないとつまらないよ?
信じられるか......この話、人退中で最も長い話なんだぜ......?人退現行7巻中、2番目に厚い本に収録され、しかも他の巻では2話ずつ収録されてるのに、3巻は「おさとがえり」1本!なげえ!しかし長いのはでかい構造物の文章上での説明や前巻で初登場した助手さんの紹介などが結構なウェイトだったので、これもアニメ化によりかなり短くできている。
・「じかんかつようじゅつ」
助手さんの初(?)登場回。おじいさんが「チャリを受け取りにいかねば」と言って、自転車ではなくチャリオットを取りに行く回。原作では、チャリオットの説明が1ページ分入るが、アニメでは馬車戦車が出てきて「コレがチャリオットだ!」といえば済むから効率的だよね。
バナナの皮でひっくり返ったり、お菓子を作ったりと、妖精さん色が強い話ではあるが、個人的にはあまり好きではない。わかりづらいし派手さが無いので......。妖精さん的にも、純粋にお菓子食べたかっただけだろうしね。ただ、アニメになったことで飲み込みやすくはなっている。
・「ひょうりゅうせいかつ」
楽しい回。
妖精さんの科学力は人間を超越してると思ってたが、結局地力を頼りにしているとなると、なんか妖精さんの科学力って微妙ね。妖精さんと言えど、質量保存則には勝てない、か......。全貌がわからない文明についてどうのこうの言うのは戯言だが、「地球文明」を出ないだろうね。地球の地力を吸い尽くして終わる。
・「ひみつのおちゃかい」
いじめはどこにでもあるだけに辛いね......。しかし、世界中(まだ人口が残っている地域に限るけど)から集められた人々に、いじめは発生するだろうか?派閥争いより、個々の個性がひしめき合って、もっと違うものができそうな気がする......まあ、妄想の域を出ないけど。いじめは理解しやすいしね。
妖精さんやYとの出会いの話。最終回にはうってつけ。妖精色は薄く、わたしの政治力・学力の発揮を頼もしく見守る話w巻き毛を救い自分の周りを固めるために、「いくつかのことはしたけど特に記しません」とは、いじめられっ子は中々言えない。
2期を意識した作りであると思った。1巻1話の内容は、おそらく、2期1話に持ってくるつもりなんだと思う。
そして、やっぱりOP・EDの秀逸さは光っている。特にEDに伊藤を呼んだのは拍手。妖精さんの世界の不可思議さをよく表しており、ともすれば「余韻ブレイカー」とか言われかねないEDテーマ曲を見事に価値あるものにしている。
中々の良作だった。原作読んでてよかったー。
前にもPOSTしたが、アニメ化する価値が大いにある作品。文章では表現しきれないあれやこれやが、随所で光る。これぞアニメ化最大の成功ではないか。ちゅうことで、僕は当アニメを「原作と同等レベルの良作」と判断します。
あと個人的に「原作を十分に知ってて、その上でアニメ化した作品を通して見る」というのが「咲」「バカとテストと召喚獣」以来だったので、なんか感慨深い。アニメ化する作品で原作知ってるのは珍しくもないんだけど、途中で違和感とか色々で見たくなくなっちゃうんだよねー。最近の例だと「まよチキ」とか「はがない」とか「ニャル子」とか。近年はアニメ見る欲求もだいぶ減ってきているのもあるかもしれない。
時系列順では、「ひみつのおちゃかい」(回想話)→「じかんかつようじゅつ」→「おさとがえり」→「ひみつのこうじょう」→「ひょうりゅうせいかつ」→「さぶかる(これ、最新話)」の順。まさかの、1巻の内容が無いよう状態。ちなみに掲載順では、「ひみつのおちゃかい」は「さぶかる」の直前。
掲載順と違っても、映像の力というもので、1発目の「ひみつのこうじょう」のインパクトで、ずいぶん飲み込みやすくなっている。アニメの力とは、実に偉大なり。
主に前半で、絵が動く利点が発揮されていたように思う。
・「ひみつのこうじょう」
髪が長くなるの短くなるの、という話題で、時系列シャッフルを示すとともに、全編において展開される奇妙な映像でインパクトを与える。とてもメッセージ性を持った話だった。無駄にグロい描写や、「わたし」の結構合理的でさばさばした性格が示され、世界観の提示としてはアリ、と言ってよい回。
個人的には、説明っぽくなるが1巻1話を順当に1話に持ってきて、置いてきぼりされて寂しくなって見るのやめちゃうガキどもを作らないよう配慮したほうがよかったのではないかと思う。時系列シャッフルも近頃珍しくないので目新しい価値は無いし、失敗例はいくらもあれど成功例には疑問符だし。人退のイメージには、そりゃあ合ってるかもしれないけど、ラノベじゃなくてアニメという受け身主流の媒体で放送するのだから、思考しない者に説明する過程も要るというもんだ。
・「さぶかる」
沢城かわいい......
映像化してもっともわかりやすくなった話。オノマトペーションが物質化して出てきたり、暗くなったり明るくなったり上がったり下がったりは、やはり、映像化してこそ映える描写だ。それとファンレターのロミオ節が結構好きだ。なんつうのかね、アンサイクロペディアの記事の冒頭に並べられている冗談に通じるところがあると思うんだが......ああ、そんなことよりYが精力的に動いてとにかく可愛かった!
また、ネタ消費でしか世界を見ていないニコ厨どもには、「同人誌(同類誌)」というキーワードは輝いて見えただろう。6巻後半の話だが、この話については、早めにやっといて視聴者の心理をつかんで正解と思う。
・「おさとがえり」
P子とO太郎は言うまでもなくオバケのQ太郎リスペクト。色んなところからネタを持ってくるので、人退のネタ元は膨大な量になるが、それが多ければ多いほど楽しめる。逆を言えば、知らなくても話がわからなくなるわけではない。ただし、リアル歴史は知っておかないとつまらないよ?
信じられるか......この話、人退中で最も長い話なんだぜ......?人退現行7巻中、2番目に厚い本に収録され、しかも他の巻では2話ずつ収録されてるのに、3巻は「おさとがえり」1本!なげえ!しかし長いのはでかい構造物の文章上での説明や前巻で初登場した助手さんの紹介などが結構なウェイトだったので、これもアニメ化によりかなり短くできている。
・「じかんかつようじゅつ」
助手さんの初(?)登場回。おじいさんが「チャリを受け取りにいかねば」と言って、自転車ではなくチャリオットを取りに行く回。原作では、チャリオットの説明が1ページ分入るが、アニメでは馬車戦車が出てきて「コレがチャリオットだ!」といえば済むから効率的だよね。
バナナの皮でひっくり返ったり、お菓子を作ったりと、妖精さん色が強い話ではあるが、個人的にはあまり好きではない。わかりづらいし派手さが無いので......。妖精さん的にも、純粋にお菓子食べたかっただけだろうしね。ただ、アニメになったことで飲み込みやすくはなっている。
・「ひょうりゅうせいかつ」
楽しい回。
妖精さんの科学力は人間を超越してると思ってたが、結局地力を頼りにしているとなると、なんか妖精さんの科学力って微妙ね。妖精さんと言えど、質量保存則には勝てない、か......。全貌がわからない文明についてどうのこうの言うのは戯言だが、「地球文明」を出ないだろうね。地球の地力を吸い尽くして終わる。
・「ひみつのおちゃかい」
いじめはどこにでもあるだけに辛いね......。しかし、世界中(まだ人口が残っている地域に限るけど)から集められた人々に、いじめは発生するだろうか?派閥争いより、個々の個性がひしめき合って、もっと違うものができそうな気がする......まあ、妄想の域を出ないけど。いじめは理解しやすいしね。
妖精さんやYとの出会いの話。最終回にはうってつけ。妖精色は薄く、わたしの政治力・学力の発揮を頼もしく見守る話w巻き毛を救い自分の周りを固めるために、「いくつかのことはしたけど特に記しません」とは、いじめられっ子は中々言えない。
2期を意識した作りであると思った。1巻1話の内容は、おそらく、2期1話に持ってくるつもりなんだと思う。
そして、やっぱりOP・EDの秀逸さは光っている。特にEDに伊藤を呼んだのは拍手。妖精さんの世界の不可思議さをよく表しており、ともすれば「余韻ブレイカー」とか言われかねないEDテーマ曲を見事に価値あるものにしている。
中々の良作だった。原作読んでてよかったー。
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