2019年1月31日木曜日

アニメ感想「失われた未来を求めて」

以下は2014.12.24のpostの転載です。

「失われた未来を求めて」最終回感想 下にネタばれあり

まあ、納得できる結末で良かった。

ゆいはホントよくがんばりました。いっぱい悩んで辛かったろう。また、奏たちに会えるといいですね。

いわゆるループものである。「魔法少女まどか☆マギカ」あたりから、ループもののギャルゲーが多くアニメ化されているのは、「ループものの表現の仕方が確立された」からだろうか。




……また、幼なじみが落ち物ヒロインに負けた……
しかも、あろうことか同居ヒロインなのに……

「結局パラレルEDかよ!!」という言説があるが、僕はそうは思わない。佳織が事故に遭うルートでは、少なくともしばらく佳織が起きないのは確定なんだから、過去にさかのぼってルートが合一するわけではないことは確実。つまり、目覚めた後数年くらいかけて、事故に遭う場合と遭わない場合の世界戦が収束して行くのだと思う。
事故に遭わない場合、10年後くらいに佳織が「再び立候補」し、三十路の主人公と結婚。
事故に遭う場合、佳織は10年寝てるけど起きた瞬間三十路の主人公と結婚。
これで収束するでしょ?何でこの程度考えられないんだ?

まるで「君が望む永遠」のような展開であった。僕は鳴海を否定しない。だって、1年も寝てれば彼女だろうと何だろうと、別の時間を生きてる人だよ。本作の奏も、何度「愛理とくっつかねーのかよ!!」と思ったかしれない。
しかし、それも当然かもしれない。僕の考えの中では、ループもののギャルゲーに与えられた使命の中に「主人公の運命の選択」があるからだ。
ギャルゲーではよくあることだが、主人公は複数の女の子と親密になる。しかし、女の子の方は主人公以外に相手がいない。このアンバランスさを、「ハーレム」と称されるのは、仕方ないことだと思う。
ループものでは、場合によってこれが回避されうる。1回目のループではヒロインAと、2回目のループではヒロインBと、それぞれ別に親密になるのならば、各時間軸単位で主人公は清潔である。最終的にメインヒロインであるヒロインXに辿り着きたければ、その前までのループを棄てる、認めないという判断をプレーヤーがすることになる。それらのループを棄却して別の運命を求めることで、メインヒロインとのループ・運命に辿り着き、それを終着点としてゲームを終わることは、プレーヤーにとっての清潔さにもつながる。すなわち、ループものはプレーヤーがただのヤリチンにならないためのシステムである可能性があるのだ。
そうである以上、奏は絶対に愛理とはくっつかない。未来における奏は、佳織に対して清潔でなければならないからだ。
かくして愛理は、ゲーム制作者から「思い人とずっとともに研究を続け応援しつつ、思い人の夢が叶わなかった場合に初めて幸せになれるが、それが遂げられるか否かを確認するまで思い人を諦められない」というすさまじい悪夢を何周も経験させられたということだ。

次週から、「失われた(愛理の)過去を求めて」が始まります。お楽しみください。
来週さん来週さん、早く来てください。(愛理違い)

0 件のコメント:

コメントを投稿