2019年4月1日月曜日

同人誌感想「廻る季節とキュート・ポップ」

以下は2016.8.14のpostの転載です。


コミケ戦利品感想(C90-01)
誌名:「廻る季節とキュート・ポップ」
サークル名:世界はそれを逃避と呼ぶんだぜ
初出:C90



デレマス健全本。二次創作小説。

「安楽椅子探偵文香と、助手のありす」という立ち位置だが、単純に「事件が起こって解決する」……というものではなく、2人のアイドルとしての実績を構築しながら話を進めているので読んでいて飽きない。また、ありすの心理を、一個の人間としてしっかり描いていて見事の一言。

ミステリというと、主人公たちが突拍子もないことを推理して、ジャーン実はこうだったんです、そんなのわかるかアホ!という感想を得ることも少なくないが、本同人誌は文香の推理の筋道を指し示すヒントは答え合わせの前に全部書いてあり、ストレスを感じない。難解なミステリを求める人がこの同人誌を買うとは思えないので、適切なレベルと考える。

また、筆者の技量として、高い文章力が冴えており、妙な間や違和感を与えられなかったのも大きい評価点。それで「うっ」となってしまって、読むのを止めてしまった本も、多いので。

文香とありすとの組み合わせは非常によく見られる。公式の組み合わせはアニメが発祥だが、この二人の組み合わせを考えついてしまえば、かなり親和性の高い2人であることがわかる。
ニコニコ静画にも「鷺沢文香 橘ありす 秘密の小部屋」という作品で表されている。本同人誌のイメージその通りなので、参照してみると面白い。
デレステでも「生存本能ヴァルキュリア」「咲いてJewel」と2回もユニットを組んでいる。この中では、文香はありすのあこがれの的となってとても仲が良い。可愛い。

文香の知識量と穏やかさがありすの大人へのあこがれの具現になり、ありすの現実的な考え方と明確な意思表示が文香の駆動力になっているため、大変バランスの良い関係となっている。

ありふみ可愛いなあ、幸せだなあ……


https://twitter.com/youichi_9393/status/764810884610875392

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